幹事会社とは?「幹事会社」の意味をやさしく分かりやすく解説 |
幹事会社とは、有価証券の募集や売り出しのときに、有価証券の発行会社または所有者と 締結する元引受契約の内容を確定させるための協議を行う会社のことをいいます。 幹事証券会社ともいいます。
幹事会社は、引受シンジケート団を代表して主導的な役割を果たし、 発行条件や引受契約内容などを発行会社と交渉します。 幹事会社は、1社もしくは数社で成り立ちます。幹事会社が複数の場合、 その中心となる会社を主幹事会社、主幹事会社の補佐的な役割をする会社を副幹事会社、 それ以外を平幹事会社といいます。一般に5億円以上の資本金があれば引受け業務を行うことができますが、 幹事会社になるためには資本金が30億円以 上なければなりません。
幹事会社はIPO時に大きな役割を果たします。株式公開時に募集や売り出しする株式の引受・販売を 行うだけではなく、社内管理体制の整備や申請書類の作成などの公開前の準備作業や、公開後の資金調達や経営 に関するアドバイスなど多岐にわたります。公開前は主幹事会社が対応し、他の幹事会社の役割は公開以降に あります。 IPO株を買うには幹事会社に口座を開設し申し込む必要がありますが、幹事会社によって取り扱い株数は異な り、主幹事会社が最も多くなります。従って、申し込み多数の場合は、取り扱い株数が多い主幹事会社に申 し込むと当選率は高くなります。
IPO | IPOとは、Initial Public Offering(最初の公開の出し物といった意味)の略で、株式公開のことです... |
IPO株 | IPO株とは、新規公開株のことです... |
売り出し | 売り出しとは、不特定多数の投資家に同じ条件で、既に発行されている有価証券の売付けの申し込み、または買付けの申し込みの勧誘をすることをいいます... |
会社 | 会社とは、商法で定められた株式会社、合名会社、合資会社、それに有限会社の総称です... |
株式 | 株式とは、株式会社の資本の構成単位で、株式会社の所有権を表します... |
株式公開 | 株式公開とは、それまで株式会社の設立時の出資者など限られた株主だけが持っていた株を、広く不特定多数の人間に売りに出すことです... |
幹事証券会社 | 幹事証券会社とは、幹事会社と同じ意味です... |
資本金 | 資本金とは、株式会社の場合は株式の発行によって集めた資金のことをいいます... |
主幹事会社 | 主幹事会社とは、幹事会社の中でも引受数量が多く中心的役割となる会社のことをいいます... |
引受け業務 | 引受け業務とは、増資などの際に新しく発行される株式や債券、転換社債などを、証券会社が一部またはすべて買い取り、一般投資家に販売する業務のことをいいます... |
引受シンジケート団 | 引受シンジケート団とは、新しく発行される有価証券を共同して引き受ける金融機関や証券会社などの団体のことをいいます... |
平幹事会社 | 平幹事会社とは、幹事会社のうち、主幹事会社でも副幹事会社でも無い会社をいいます... |
副幹事会社 | 副幹事会社とは、幹事会社のうち引受数量が主幹事会社の次に多く、主幹事会社の補佐的な役割をする会社のことをいいます... |
募集 | 募集とは、不特定多数の一般投資家に新しく発行される有価証券の取得の申し込みを勧誘することをいいます... |
元引受契約 | 元引受契約とは、有価証券の募集や売り出しの際に、発行会社または所有者と幹事会社が締結する契約のことをいいます... |
有価証券 | 有価証券とは、証券そのものに価値があり、売買の対象になるような証券です... |