特別気配 （とくべつけはい）

特別気配 とは

特別気配とは、直前に成立した株価と呼値との間に大きな差がある場合、 そのことを特別に知らせるために証券取引所が表示する気配値のことをいいます。

証券取引所では株価が激しく変動するのを防ぐために、更新値幅という一度に動いてもよい値幅が決めら れています。しかし、売り注文と買い注文のバランスが著しく偏り、更新値幅内に買呼値だけあって売呼値が ない場合や、売呼値だけあって買呼値がない場合は売買を一時停止し、特別気配を表示して注文を呼び込みます。

例えば、直前の株価が200円で(更新値幅5円）、215円以上の売り注文しか出ていない場合、 仮に215円の指値で買い注文を出しても売買は成立しません。更新値幅だけ値上げした 205円に特別買い気配が表示され、205円の売り注文を呼び込みます。それで売買が成立しない場合は、 5分毎に特別気配の値段が210円、215円…と切り上げられていきます。 このように証券取引所では、売り注文と買い注文のバランスが著しく偏っているとき、株価の乱下高を防ぐ ために特別気配を表示し、少しずつ値段を切り上げて（切り下げて）、売り注文（または買い注文）を呼び込ん で売買を成立させます。

また、買い注文が優勢なときには特別買い気配、売り注文が優勢なときには特別売り気配といいます。

参考：更新値幅

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