先物取引とは?「先物取引」の意味をやさしく分かりやすく解説
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先物取引 (さきものとりひき)

先物取引 とは

先物取引とは、いつ、何を、いくらで売買するという未来の取引を約束する(約定する)取引です。

通常の取引では、存在している物や権利などを取引時点の価格で売買します(現物取引)。 一方、先物取引は、将来の取引を約束するだけなので、 約定時点では物や権利などの売買対象は存在していなくてもよく、お金の受け渡しもありません。

先物取引はデリバティブ(金融派生商品)の一種で、本来は価格変動の影響を避けるリスクヘッジの手段です。 例えば製品Aを作るために材料Bが必要であるときに、材料Bを将来いくらでどれだけ買うという約束をあらかじめ しておけば、材料Bの価格が将来高騰して買うことができなくなるという心配が不要になり、 製品Aの生産計画も立てやすいですし安定します。材料Bを売る側は、将来売れることが確定することで価格の下落の 不安が無くなり、次の生産計画も立てやすいですし安定します。

しかし、将来の価格上昇を見込んで(未来の)商品を安く購入しておき、 実際に価格上昇した場合はその商品を高値で売ることで差益を得ることができるため、 先物取引は投機的に利用されることも多いです。

先物取引では一般的に証拠金取引が可能です。 取引時点でお金が無くても、将来の取引の担保としていくらかのお金を証拠金とすることで、 取引時点の自己資金よりも大きな金額の売買が可能です。 例えば、1万円の証拠金で、倍の2万円分の先物取引を行うと、価格変動による差益も倍になります。 このことも、先物取引が投機的に行われる理由の1つです。

先物取引には、物を対象にした商品先物取引のほか、 金融先物取引、国債先物取引、株価指数先物取引(日経平均先物など)といったものがあります。

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