定率法とは?「定率法」の意味をやさしく分かりやすく解説 |
定率法とは、減価償却の方法の1つで、資産を購入してから耐用年数の間、資産の簿価の一定の割合を減価償却していく方式のことです。
減価償却する割合のことを償却率といいます。 償却率は法改正によってその時々で変わってきたという経緯がありますが、 定額法で計算したときの償却率を2倍あるいは2.5倍などしたものが定率法の償却率となります。 例えば耐用年数10年の資産の場合、定額法による償却率は0.1、定率法による償却率0.2のようになります。 ただし未償却残高がある一定額を下回った後は定額法と同じように毎年一定額を減価償却していきます。 (毎年定率を減価償却する方式を続けても減価償却が終わらないためです。)
定率法は、定額法よりも早い時期に多くの金額を減価償却が可能です。 減価償却する金額は大きい方がその分利益が減り税金が少なくなります。 建物など必ず定額法を用いると定められているもの以外は、定額法と定率法のどちらを用いるかは 事業者が選択できますが、定率法を選択するのが税務上は有利となります。 デメリットは定額法よりも計算が煩雑という点です。 (会計ソフトを用いれば自動で計算してくれます。)
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