固定資産 （こていしさん）

固定資産 とは

固定資産とは、長期に継続して使用する前提で保有されている資産のことです。

固定資産の「固定」とは、「一定の場所や状態におかれて、動かないこと」という意味で、継続して使用するということです。 ただし永久に使用するというわけではなく、長期に使用する予定といった意味になります。 長期とは、１年程度以上とされています。

１年以内に売却、譲渡の予定がある資産は流動資産といいます。 このように保有予定期間で資産を固定資産と流動資産に分けるのは、 会計上、例えば貸借対照表で資産を固定資産と流動資産にわけて記載することで、 資産の内訳が大雑把ながら把握できるメリットがあるためです。

固定資産には、有形固定資産と無形固定資産があります。 有形固定資産は、読んで字のごとく形のある固定資産です。 無形固定資産は、こちらも読んで字のごとく形の無い固定資産です。 具体的な有形固定資産として、土地、建物、工具器具備品（電化製品など）、機械装置（工場の設備や作業機械など）、 車両運搬具（自動車など）などがあります。 具体的な無形固定資産として、営業権、特許権、意匠権、著作権、商標権、漁業権、 借地権、ソフトウェアなどがあります。形の無い固定資産である無形固定資産には、「〜権」が多いです。

固定資産の多くは減価償却の対象になります。 また、固定資産の多くには固定資産税が課せられます。 そのため、資産を固定資産と流動資産に分けるのは、税務上も重要な意味があります。

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